A,最近、土踏まずがない扁平足(へんぺいそく)や、親指が変形してしまう外反母趾(がいはんぼし)などが子どもに多く見られるようになってきたことから、子どもの足を育てる「足育(そくいく)」の重要性が高まっています。
今回はそんな足育について、なぜ大切なのか、また日常的にできる対策などを紹介したいと思います。
【足育が大切な理由】
平坦できれいな道や、段差の少ない家で育つ現代の子どもたちの多くが、足のトラブルを抱えていると言います。
足は体全体を支える大きな役割を果たしているため、小さな頃からケアをしておかなければなりません。
ですが、子どもの足のトラブルに気づいていないお父さん・お母さんは非常に多く、足の形や指の様子など「個性のひとつ」だと放ってしまっているケースがほとんどです。
個性だと思ってしまっているものがトラブルだったら…?
そうなってしまわないように、足育を取り入れてトラブルのない健康な足を育ててあげましょう。
<悪い状態で放っておかない!>
「うちの子の足、土踏まずがない?」「歩き方がなんとなく変?」などの異変に気づいたら、痛がっていなくても放置せず、早めに専門家に相談しましょう。
骨格の基礎は10歳前後でほぼ完成します。
ですからそれまでにきちんとした足育をおこない、強く健康的な足を育てる必要があるのです。
【日常生活に足育を取り入れよう】
日常生活を送りながらできる足育をまとめましたので、ぜひ参考にして今日から取り入れましょう。
<赤ちゃんの場合>
足の裏を指で刺激すると、ぎゅーっと握るような反応が返ってきます。
これを毎日してあげることで、立ったり、歩いたり、走ったりするために足をうまく使える土台を作ります。
また首がすわる頃になると授乳時に縦抱きして、両足が床につくようにしてあげるのもいいでしょう。
さらにハイハイを始め出したら、膝だけで進むのではなく、足の指の腹を床に押し付けてけるように進んでいるか、をチェックしてあげてください。
<子どもの場合>
足の指でじゃんけんをしましょう。
ぎゅーっと握ってグー、親指をピーンと反らせてチョキ、指を思い切り広げてパーを作りましょう。
また、子どもたちの履いている靴も要チェックです。
きちんとしたソールのない、ベタッとしたサンダルやブーツなどは足育に向いていません。
もう一度子どもの履いている靴を確認してみてくださいね。
【まとめ】
足育の大切さについて、赤ちゃんや子どもたちが日常的にできる足育と合わせて紹介しました。
今は問題のないように見える足でも、小さいうちに足育に気をつけているかどうかで、姿勢や故障を防いであげることができます。
ここで紹介した足育を参考に、ぜひ今日から健康で強い足を育ててあげてくださいね。