よくあるご質問

保育士の人材不足の現状は?

2020/04/18

保育園不足と同じように、保育士不足が叫ばれている昨今。保育士資格を持ちながら保育士として働いていない「潜在保育士」と呼ばれる存在も注目されています。保育士が不足しているのはなぜなのでしょうか。現状にせまります。

保育士が不足しているのはなぜなのか?

指定保育士養成施設を卒業しても、約半数の卒業生は保育所ではない場所へ就職しているという現状があります。

就業継続に関する項目としては「責任の重さ・事故への不安」が最 も多く、再就職に関する項目としては「就業時間が希望と合わない」が最も多くあげられています。
責任が思いしごとではあるが賃金が安く見合っていないと感じる人が最も多いのが尽日です。また、「休暇が少ない・休暇がとりにくい」と感じている保育士も多く、プライベートな時間を重視したくても叶わないことが理由のようです。

さらには、保育士の仕事は体力勝負の仕事であるにも関わらず、休日がすくないため、体力に自信が持てないという理由も高くあげられています。また、結婚後は自分の子育てとの両立が厳しいと感じていることも…。こういった保育の現場の厳しさを見たり感じたりする保育士が多く、なかなか保育士不足が解消していないのです。

保育現場は、働く環境の改善を行わなければならないのですが、働き手不足のため改善がなかなかできないという現実もあります。

出典:保育士などに関する関係資料/厚生労働省

国の対策は?

厚生労働省では、待機児童の解消を目指し、「子育て安心プラン」により、2020年度末までに約32万人分の保育の受け皿を確保することとしていますが、この保育の受け皿確保には、保育士の確保が必要不可欠です。
一方、2018年11月の有効求人倍率は3.20倍(全国で最も高い東京都では6.44倍)といった状況であり、保育士確保は当面の課題です。

保育士は責任が重いが賃金が見合っていないと感じる、持ち帰って行う仕事もあり休日を取りにくい、学期の途中で辞めにくい、自分のプライベートや育児などとの両立が難しい、職員や保護者との人間関係が大変…。など、勤務を持続しにくく、復帰を躊躇してしまう理由が多くあります。そのため、保育士資格を持ちながら保育所で勤務していない人や、退職しても復帰せず違う職業に就く人も多いのが現実です。

待機児童の解消と潜在保育士を復帰させるため、国では下記の施策を講じています。

〇保育士の給与を2019年度は約1%改善(月額約3千円程度)します。
※2019年度予算案が成立した場合、2013年度以降のこれまでの取組と合わせると、約13%(月額4万1千円程度)改善予定

〇上記に加えて、技能・経験に応じて月額5千円から4万円の給与改善を行っています。
※「技能・経験」には過去の保育士経験も含まれます。

〇保育士・保育園支援センターでは、ブランクがあることで保育士としての職場復帰に不安のある方を対象として、職場復帰のための保育実技研修などを行っています。

〇保育士として職場復帰する際に、就職準備金(上限40万円)の貸付や未就学児がいる場合の保育料の一部貸付を行っています。
※いずれも2年間の勤務で返済を免除

〇保育士の勤務環境を改善するため、次のような取組を実施しています。
・保育士の業務負担を軽減するため、保育士の業務を補助する保育補助者の雇用を支援
・保育園でのICT(情報通信技術)の活用による書類作成業務の省力化を支援
・3歳児の保育において、保育士を手厚く配置している場合に、保育園等の運営費を上乗せ(通常であれば子ども20人につき保育士が1人必要となるところ、子ども15人につき保育士1人を配置できるように支援)
・保育士のための宿舎の借り上げを支援(上限月額8万2千円)

出典:保育士確保/厚生労働省

まとめ

保育士を確保できなと待機児童を減らすことはできません。そのために国が様々なバックアップをしていることがわかりました。また、正社員でなくとも、パート保育士・派遣保育士・季節保育士、保育ママ制度など、様々な働き方も増えました。
2020年度末からそれ以降に向け、保育士が増えることをねがってやみません。

当園では、少人数保育をの特色を生かし、国の基準よりも多い保育士で運営している企業主導型保育園です。温かな雰囲気の中、子ども本来の力を発揮できるよう、細やかなかかわりを基本に、様々な角度から刺激を感じられるような遊びや知育、運動を取り入れております。
ぜひ、一度見学にお越しください。資料請求も受け付けております。