A,歯並びがあまり良くないお父さんやお母さんたちは、子どもへ自分の歯並びが遺伝したらどうしよう、と心配になりますよね。
そもそも歯並びは遺伝するのか、また歯並びのために普段から気をつけられることはあるのか、今回はそんなポイントに注目していきたいと思います。
【子どもの歯並びに遺伝は関係するの?】
まず結論から、歯並びは遺伝の影響を受けることがあります。
これは、親子の顔が似ていたり、骨格が似ていたりするのと同じで、歯並びも似る可能性が十分にあるということ。
ですが、実は歯並びは遺伝の影響だけで決まってしまうわけではありません。
以下のような生活習慣も歯並びに影響してくるのです。
【生活習慣も歯並びに影響する】
では、日常生活の中で歯並びに影響することをいくつかあげてみました。
改善策も合わせて紹介しますので、参考にしてみてください。
<口呼吸>
口呼吸をしていると、知らないうちに舌が置かれるべき場所と違ったところへ置かれるようになり、上顎と下顎の成長バランスが崩れてしまいます。
そんな状態が癖になり続いてしまうと、上前歯が出る状態・出っ歯になってしまう可能性があります。
また、口呼吸をしていると口内が乾き、口臭の元に。
さらには、殺菌作用のある唾液が減り虫歯にもなりやすくなります。
口呼吸の原因は鼻づまりなど、鼻で呼吸がしにくいケースが多いので、そう言った場合には早めに耳鼻科での診察を受けるようにしましょう。
<食生活>
柔らかいものばかりを好んで食べ、硬いものを食べないという食生活を続けると、よく噛まずに飲み込んでしまう癖がつきます。
咀嚼回数が減ると顎の成長が妨げられ、永久歯がすべて生えそろうだけの十分なスペースがない状態になり、歯並びがでこぼこになってしまいます。
偏食を避けるためにも、なるべく糖質の少ない硬い食べ物を多く取り入れるようにしましょう。
<癖>
片方の歯ばかりで食べたり、頬づえをついたり、うつ伏せで寝たりといった癖も歯並びに大きく影響します。
また永久歯へ生え変わる5歳頃になっても、指しゃぶりをする癖や唇を噛む癖もよくありません。
こういった行為は癖になってしまうと治すのに時間がかかる場合もありますので、できれば小さいうちから繰り返さないよう、しっかりと注意してあげましょう。
<虫歯の放置>
どうせ生え変わるからと、乳歯の虫歯を放置してしまうと、噛みにくいため噛み方が偏ったり、硬いものを食べないようになったりと、顎の成長に悪い影響が出やすくなります。
顎が十分に成長しないと、永久歯が生えそろうスペースが足らなくなり、歯列にも悪影響が出ますので、永久歯はもちろんのこと、乳歯の虫歯も必ず放置せず早めに治療を受けさせてあげましょう。
【まとめ】
親の歯並びは子どもに遺伝するのか、また普段の生活がどう歯並びに影響するのかを合わせて紹介しました。
歯並びを決定付ける要素として遺伝はありますが、生活習慣も大きく関わります。
ですから、少しでも良い歯並びにしてあげるためには、癖を直して永久歯がきれいに生え揃えられるよう注意してあげてくださいね。