A,お友達と一緒に遊ぶようになってから「お友達を噛んだり叩いたりしてしまう」という悩みを抱えるお父さん・お母さんがいます。
自分の子どもがお友達を傷つけてしまうとき、私たち親はどうすればいいのでしょうか。
【なぜ噛んだり叩いたりするの?】
子どもがお友達を噛んだり叩いたりすることには、さまざまな理由があります。
<自分の言いたいことや思いが伝えられない>
「一緒に遊びたいのに…」「お腹が空いているのに…」という欲求や、ただ単に「暑い・寒い・痛い・眠い」など気持ちや気分が悪いときなど、自分の思いがうまく伝わらないときにお友達を傷つけることがあります。
<お友達に攻撃された、攻撃されると思った>
「遊んでいたおもちゃを取られた」「叩かれた」など実際に攻撃されたとき。
また、近づいてくる子どもに「おもちゃを取られてしまうんじゃないか?」「攻撃されるんじゃないか?」と感じてしまっただけのときにも、自分を優位に立たせるため噛んだり叩いたりすることもあります。
<感情がコントロールできない>
ここでいう感情とは、嬉しすぎるなどのポジティブな感情、そしてイライラしているときなどのネガティブな感情、どちらも当てはまります。
楽しすぎてテンションが上がり、キャーっとなり手が出る。
イライラが爆発してしまい、攻撃する。
このどちらの感情もコントロールできず、お友達を傷つけてしまうのです。
【お友達を傷つけてしまったときの対処法】
理由はどうであれ「お友達を傷つけてしまうことはダメなこと」というのを本人に伝えなければなりません。
その際、必ず気を付けて欲しいことがあります。
それは「傷つけたその場で叱る!」ということ。
あとでゆっくり叱ろうと思い、家に帰ったあとで言われても本人は忘れてしまっているでしょう。
ダメなことをした、その点について叱る必要がある場合は必ずそのときに、その場でしっかり理解できるよう、叱ってあげましょう。
また「これが欲しかったの?」「これが嫌だったの?」と子どもの気持ちを確かめた上で「でも叩いちゃダメなんだよ」「ちょうだいって言ってみよう?」と伝え方を教えてあげましょう。
そして傷つけたお友達に「ごめんね」と謝らせるのを忘れないようにしてください。
【まとめ】
子どもがお友達を傷つけてしまう理由と、対処法について紹介しました。
言葉で気持ちをしっかりと伝えられるようになるまでは、行動で思いをぶつけてしまう子どももいます。
そんな行動を見つけたときには、きちんと説明し理解させた上でお友達に謝らせましょう。
またお父さん・お母さんもしっかりと子どもさんを観察して、上手に感情をコントロールできるよう手助けをしてあげてくださいね。